パナソニックホームズで家を建てると、引き渡し前に「施主検査」が行われます。
施主検査とは新築購入者と、現場監督等が一緒になって外壁や家の中を見て周り、引き渡し前に不具合がないのかチェックをすること。
更地の状態だった土地から徐々に形作られ、キッチン等の設備が入り、壁紙が貼られて徐々に家が完成した時の感動。震えるくらい嬉しかったのを覚えています。
施主検査中って
テンション上がっちゃう♡
だ・か・ら・こそ注意!!
気持ちが昂って、なんとなーく家中を見て、施主検査を終えてしまう人たちがよくいると伺いました。
私たちの場合は、チェックリストもしっかり作って施主検査をしたのですが、現場監督さんや営業さんが後ろから付いてくるため、本人たちの目の前であれこれ検査するのが申し訳ない…
という謎の気持ちに駆り立てられ、チェックリスト通りにチェックせず施主検査を終えました。笑
ですが、こちらの記事でもお伝えしていますように、住んでから分かる欠陥ってとても多いんです!
全く住めないほどの不具合ではないのですが、直してもらうまでに時間がかかるため、直るまでに小さな不具合がとても気になりました…!
だからこそ、施主検査は気合いを入れて当日を迎える必要があります。
住宅のプロではない一般市民の我々が全てを完璧にチェックして、不具合0にすることは難しいとしても、どんな視点で施主検査をすれば良いのか分かっているだけで見る視点は変わっていくものです。
本日の記事では、施主検査で失敗しないチェックポイントを解説していきます!
設備やオプションは人それぞれだと思いますので、ご自身の家に合うようにリストに付け加えたりしてご活用ください。
この記事を読んでいる皆んなが引き渡し後の欠陥を1つでもなくして、快適な住まいに住めるように…ぜひ参考にしてくださいね^^
施主検査前の心構え
お家が出来上がるまでには、営業さん、設計士さん、インテリアコーディネーターさん、現場監督さん、パネルを組み立てる方、大工さん、職人さん、設備担当者、クロス屋さん、外構業者etc…とここには書ききれない方もいるくらい沢山の人が関わっています。
我が家も週末に顔を出したりしていましたが、平日の間に作業が進んでいることが多いため、お会い出来なかった業者の方もたくさんいます。
人がたくさん関わると、どうしても勘違いや見落としに気がつかないまま工事が進んでしまい、最終的に欠陥に誰も気が付かないまま私たちの手に渡ってしまう…なんてことも。
我が家が引き渡し後に発覚した欠陥は、耐久性や耐震性に影響が出るほどのミスではありませんでしたが、場合によっては住むのに致命傷となる欠陥がある可能性もあります。
建物の形状などが図面と異なるなどの欠陥に気づかぬまま、私たち購入者に引き渡されないように、施主検査でしっかりと確認しておきましょう!
検査日時はいつ?
ファイター家の場合、施主検査は引き渡しの2週間前でした。
引き渡しの2週間以上前に設定しておくことで、施主検査で見つかった欠陥を修復することが出来るとのことで日付が決まりました。
施主検査の開始時間は朝10時でした。午前中に検査をして、色々見ているとあっという間時間が流れ、13時ごろまでしていました。
人にもよると思いますが、施主検査は意外と時間がかかるので心構えが必要になります。
誰が立ち会うの?
ファイター家は妻と主人の2名。
パナソニックホームズの方は現場監督さんと営業さん、途中までインテリアコーディネーターさんの計3名の方が立ち会ってくれました。
インテリアコーディネーターの方は、午後から打ち合わせがあったようで1時間ほどで退席されましたが、来ていただけて大切に思われていることが伝わりました。
施主検査時の持ち物は?
施主検査時の持ち物は
・図面
・見積もり(変更見積もり)
・チェックリスト
・スリッパ
・水平器orビー玉
・カメラ
・充電器
・メジャー
・傘(雨天時)
があると便利です。
あと、引き渡し前はトイレを使用することが出来ないため、施主検査前にトイレを済ませていくことがおススメです!
実は途中でトイレに行きたくなって
超我慢しました。笑
スリッパ
施主検査の段階ではまだハウスクリーニングが入っていないことが多いため、床に木クズが落ちていることがあります。足裏が汚れてしまうため、スリッパを持参しましょう。
カメラ
もし欠陥があったら、カメラで撮影しましょう!
また、引っ越してしまうと何も物が置いていない状態の家を撮影するのが難しくなります。施主検査の時にも記念に写真撮影をしておくのがおススメです^^
充電器
充電器は携帯を充電するために持っていきましょう!というのは冗談で(笑)コンセントに異常がないか試すために充電をしてみて確認しましょう。
メジャー
引っ越しをするまでの間に、絨毯や家具を購入する場合、家具の大きさの目安を把握するために、メジャーで大きさを測っておくと便利です。
チェックリスト
では、いよいよチェックリストに入っていきます!
分かりやすいように場所別に項目を作成しました。
屋外
屋外は天候によっては確認するのが難しくなることがあります。傘をさしながら確認するのは大変かと思いますが、気になることがあればすぐその場で聞くようにしましょう。
基礎コンクリートのひび割れは、細いひび割れであれば心配ありませんが、ひび割れの数が多かったり、0.5mm以上ある太いひび割れがあれば、施主検査時に指摘しても良いでしょう。
図面 | ・図面上と位置が違わないかチェック (散水栓、下水道メーター、植栽、ライトなど) |
外壁 | ・傷がないか ・タイルが剥がれていないか ・タイルの繋ぎ目に違和感がないか ・基礎コンクリートにひび割れなど問題がないか |
雨どい | ・しっかりと雨樋が固定されているか |
屋根 | ・全部を見るのは難しいので、2階から1階を見てみる |
玄関 | ・ダウンライトの点灯確認 ・玄関ドアの開け閉めのスピード感 ・玄関ドアの鍵が閉まるか ・玄関ドアに傷はないか |
門塀 | ・モニターフォンの動作確認 ・表札が固定されているか ・ポストにぐらつきがないか |
立水栓 | ・蛇口に水漏れがないか ・ガーデンパンが割れていないか |
その他 | ・コンクリート全体に水をかける (欠陥だとコンクリートのつなぎ目から砂が漏れることがある) |
家の中全体
床
床に関しては傷がないか、歩くと変な音がしないかなどを確認しましょう。
施主検査の時点で傷に気がつくことが出来れば、引き渡しまでに直してくれることもあります。少なくとも、引き渡し前からある傷であることを認するために、現場監督さんと傷の場所について共通認識をしておきましょう。
水平器やビー玉を持参していたら床に置いてみることで、家が傾いていないか確認することもできます。
点検口
点検口とは、床下や屋根裏に繋がっている扉で、天井や床に設置されています。
点検口からは、水漏れがないか、床下のコンクリートが割れていないか、隙間なく断熱材が施されているかなどを確認することができます。
ですが、実際問題、床下に潜り込んでコンクリートを確認するのは難しく、我が家はチラッと点検口からコンクリートを見ただけで終わりました…。
また、屋根裏は断熱材が敷き詰めてあり、屋根裏を見たところで「断熱材がぎっしりですね。」としかコメントできませんでした。笑
ちなみに、屋根裏を見るには脚立がないと難しいため、屋根裏を見たい場合は事前にハウスメーカーや工務店に脚立の準備をお願いしておきましょう。
水道・ガス・電気
水道やガス、電気も問題なく使えるか確認したいところです。
我が家では、家の建設中から水道や電気を使用して作業を進められていたため、当日も問題なく水や電気の使用の確認ができました。
ですが、施主検査の段階ではまだ入居前となるため、施主検査中に水道や電気を使用出来るかはハウスメーカーや工務店に事前に確認しておくと安心です。
特にガスは入居のタイミングで開栓の連絡をしないと使えないことが一般的となるため、ファイター家はガスの確認はできませんでした。
照明
ダウンライトを埋め込んだり、ハウスメーカーを通して照明器具を調達したりしている場合は、施主検査の時点で照明が設置されていることが多いため、部屋の中を明るくして見ることができます。
しかし、もし施主検査の日に悪天候の場合、部屋の中が薄暗くて確認がしにくくなります。
もし、引き渡し後に照明を設置する場合、施主検査時に仮設照明を取り付けてもらえるか確認しておきましょう。
仮設照明とは、簡単に取り付け出来る照明器具になります。仮設照明があれば、悪天候であっても部屋の中を明るくして確認することができます。
図面を欠かさずチェック
図面は常に手に持つようにし、図面を見ながらチェックするようにしましょう。
我が家の場合、変更契約を結ぶ直前で変更したことが現場に反映されておらず、施主検査で指摘をしました。
しかも最悪なことに、変更契約締結後に新しい図面が発行されず、図面上に反映されているか確認ができませんでした。
その結果、変更したことに関してインテリアコーディネーターさんと「言った」「言ってない」で少しモメたことがあります。
幸い、自分達のノートに打ち合わせした内容をメモしていたため、その場でノートを見せることで、引き渡し前までに直していただけました。
設計士さんやインテリアコーディネーターさんは、複数の案件を抱えていることが多く、打ち合わせ内容を100%覚えているとも限りません。
なんなら、施主の私たちですら話した内容は100%覚えていません。笑
そのため、図面や話したことが分かるノートなどを持参して、しっかり見ながら確認することをオススメします。
部屋別
続きまして、部屋別に抑えたいポイントをご紹介します。
廊下
廊下は、家に入って最初に確認するところです。
まだまだ体力が残っているうちなので、気合いを入れて確認していきましょう!正直なところ、施主検査は進めるほど疲れが出てきます。
床・壁・天井・ドア | ・傷や汚れがないか(クロス、エコカラット、床、巾木) ・水平器が平行か(ビー玉を置いてみてもOK) ・手すりがぐらつかないか ・ドアの開閉向き、スムーズさ |
窓 | ・開閉がスムーズか ・鍵はかかるか ・網戸にぐらつきはないか |
照明 | ・取り付け位置確認 ・作動確認(人感センサーの場合もスイッチを押して動作確認をしましょう) ・スイッチの種類の確認 |
コンセント | ・充電器をさして電流流れるか確認x |
収納 | ・開閉するか ・中の棚にぐらつきはないか ・靴箱はぐらつきがないか、中の棚も確認 ・鏡のぐらつきはないか |
リビング
家族のみんなが過ごすリビング。過ごす時間が長くなる部屋ので、気になる点はしっかり伝えていきましょう。
床・壁・天井・ドア | ・傷や汚れがないか ・絨毯や家具を新規購入するならサイズを測っておく ・エアコンの下や窓の近くもしっかりクロスが貼られているか ・ドアの開閉の向きやスムーズさ ・給湯リモコン、インターホンモニターの動作確認 ・HEPA +リモコンの動作確認 |
窓 | ・図面と同じ窓か(大きさ、開け方) ・開閉のスムーズさ ・鍵の開け閉め(掃き出し窓は下にも鍵があることが多いです) |
照明 | ・取り付け位置 ・作動確認(あれば調光ライト、ライトコントローラー) 照明スイッチの種類は発注通りか確認 |
コンセント | ・取り付け位置 ・テレビ周りの配線は要チェック ・LANや電話配線のチェック |
換気口 | ・換気口が設置されている場合は確認 |
設備の確認 | ・エアコン等が初期から設置されている場合は動作確認 |
キッチン
キッチンは奥さんが中心となって確認することが多いかと思いますが、万が一トラブルがあった場合に夫婦で共有できた方が良いので、旦那さんにも一緒にチェックをしてもらうようにしましょう!
床・壁・天井 | ・傷や汚れがないか ・壁紙が正しいか、タイルを施工した場合は隙間がないか ・天井の高さが変わっている場合チェック |
窓 | ・開閉のスムーズさ ・ハンドルを回して開ける場合、動作の仕方も確認しましょう |
収納 | ・キッチンの戸棚の開閉確認 (カップボードの場合、全部の引き出しを開けた状態にしてみましょう。 私の場合引き出し同士がこすり合ったため微調整しました) ・地震が起きた場合の吊り戸棚の開け方 |
キッチン本体 | ・本体に傷がないか確認 |
設備確認 | ・コンロ、食器洗い洗浄機、換気扇、シンクの蛇口など、初期から設置されている設備の動作確認 |
トイレ
トイレは使えないと本当に困りますからね〜。トイレ本体に不具合があるということは滅多にないと思われますが、要チェックしておきましょう!
床・壁・天井・ドア | ・傷や汚れがないか ・壁紙は正しいか ・ドアの開閉チェック、鍵の有無の確認 |
照明・コンセント・換気扇 | ・取り付け位置、作動の確認 |
トイレ本体 | ・暖房便座の動作確認 ・水を実際に流してみる |
収納 | ・ぐらつきがないか (既成のトイレ収納がナナメに取り付けられていたという事例もあります) |
手洗い場 | ・実際に水を流す ・水の強さの確認 |
タオルかけ | ・ぐらつきがないか |
お風呂
お風呂の壁にはコーキングが使われていることが多いかと思いますが、この時に修復の方法や手入れ方法を聞いておくと住んでからも安心だと思います。
ドア | ・開閉 ・鍵の開閉 |
蛇口、蛇口 | ・水を流してみる ・水漏れはないか |
照明 | ・位置の確認 |
設備 | ・換気扇、浴室乾燥機など動作確認 |
壁 | ・コーキングが綺麗か |
施主検査注意点
強いメンタルを持つ
共に家を作ってきた設計士さんやインテリアコーディネーターさんと一緒に施主検査を行うと、「今までお世話になってきたし、こんな小さなことを指摘するのは申し訳ないかな…」と情が湧いてしまい、その場で指摘できなかったという例を聞きます。
また、仮に指摘したとしても「どの家もこんな感じの仕上がりになりますよ」と言われてしまって、それ以上言い返せないなんていう話も聞きます。
ですが、家を購入するのはあなたです。購入するあなたが気になる箇所は、指摘をして良いのです。
指摘が出来ないまま引き渡されると、家に住んだ後も「あー、ここやっぱり気になるなぁ」とついつい目が向いてしまうもの。
どうしても指摘するのが億劫だという場合は、家を作ってくれた方々にお礼の気持ちを述べながら、指摘したい箇所もお伝えするのが良いでしょう。
リスト化
施主検査後は指摘した箇所をリスト化しておきましょう。
後日「言った」「言ってない」と揉めないためにも、メモをして残しておくことは大事になります。
出来ればハウスメーカーや工務店側にも作ってもらえるとより安心です。(パナソニックホームズ側が作っていたかは不明ですが…)
補修日の確認
指摘した箇所がいつ直るのか確認しておきましょう。理想は引き渡しまでに直してもらうのが一番ですが、業者の手配の関係で引き渡し後の工事になる可能性もあります。
ですが、基本的には引き渡し前に直してもらうのがベストです。
なぜなら、「引き渡し=持ち主が施主になる、現状に納得をして引き渡してもらう」という認識になるからです。もし引き渡し後に直すスケジュールになった場合、書面などで工事する箇所や予定日などを残してもらう方が安心です。
我が家は引き渡しまでに指摘した箇所は直してもらえましたが、引き渡した後にも欠陥がいくつか見つかったため、結局引き渡し後に何度か工事に入ってもらいました。
詳しい内容は3カ月点検時の記事を参考になさってください。
まとめ
施主検査は、事前準備も必要ですが、当日のメンタルの強さも求められます。
一生住むぞという気持ちを持って購入した家。悔いのないように気になるところは、どんどん現場監督さん等に尋ねてみましょう。
ファイター家の管轄のパナソニックホームズの場合、引き渡した後に問題が見つかっても快く直してくれました。
もしかしたら多少の地域差はあるかもしれないので、施主検査前に「施主検査後に何か見つかったらどうすれば良いですか?」と事前に確認しておくのも良いかもしれません。
施主検査を第三者機関(ホームインスペクション)にお願いする方もいるんだとか。自分で検査する自信がなければ、第三者機関に施主検査を共にしていただくのもアリだと思います。
施主検査は人生で一度!悔いのないようにしっかり準備して臨んでくださいね。
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